持ち主が現れないお金は、「たまり」という脱税資産

持ち主の現れない百万円・数千万円単位の「札束」が、よく新聞やテレビのニュースで流れる事がある。

普通の人なら「もったいない」と思うわけだが、おそらく、その「札束の由来」からすれば、穏当な経済行為である事がわかる。

というのも、ああいう持ち主の現れない現金というのは、大概が、脱税によって生まれたものだからである。

ギョーカイでは、こうした脱税によって生まれた資産を「たまり」という。

得てして、ズバリと本質を突いている。オモテに出せないから、ウラでコッソリ溜めていくしかないからである。

さて、持ち主が現れない理由は、脱税しているわけだが、まだ、得心していない人もいるだろう。

なぜ、貴重な現金の持ち主は名乗り出ないか?

それは、名乗り出た途端、当該札束の由来を調べられるからである。

うっかり名乗り出て脱税が発覚して、35%~40%の重加算税をかけられ、加えて、過去7年から10年にさかのぼって14.6%の延滞税が付く。

名乗り出て得られる現金以上に、税による出費が増えてしまうわけである。一言で言えば、「損」なのであった。

今後も、竹やぶや山林や廃屋から、札束の詰まったバッグが現れるだろうが、そういうニュースを耳目にしたら、「脱税したまではいいが、どこに保管するかも考えないと」と突っ込んであげるべきである。

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