銀行と税務署は、ほぼツーカー:ギャンブルで儲けた金の受け取り

基本的に、銀行と税務署は、通じ合っていると考えていい。

というか、銀行は、税務署からの申し出があれば、銀行口座の情報を開示しなくてはならず、逆を言えば、法に則った様式と形式さえ満たされたならば、税務署からの請求を拒絶できない、という塩梅である。

いつぞやか、競馬で1億円ほど儲かった「個人」に、税務署の調査が入ったことがあった。

ギャンブルで儲けた金も、税法上は所得に該当する。

だから、原則的には、申告しなくてはいけない。

しかし、実際には、ギャンブラーが「勝った金」を申告したなんてことは、まず、耳にしない。

なぜか?

それは、申告しなくても、「お咎め」がないからである。

基本的に、ばくちで儲けた金は、「現金」であるため、税務署からすると、実に「追いにくい種類」の所得なのである。

まず、ギャンブラーが支払った金額に対して、要は費用なのであるが、「請求書」なり「レシート」なりの「証票」が発行されない。

このため、いくら使ったか、客観的にわからない。

また、儲けた金・勝った金について、胴元から「領収書」なり「受取書」なりが発行されるわけでもない。

だから、税務署からすると、調べようがないのである。

ゆえに、ギャンブラーは、いくらばくちで儲けようが、申告などしなくてもいいのである。向こうは調査のしようがないからだ。

しかし、である。

紙の上の記録に残ると、税務署としては、調べることができる。

わたしの推測だが、先の競馬で億で儲けた人は、現生で持ち帰るのを恐れて、振込みか何かで支払を受けたのではないかと思う。

振込みだと、銀行口座という紙の上に記録が残る。

そう、その「振込み」という記録を追っていけば、氏名住所年齢生年月日職業まで到達できてしまうわけだ。

銀行では、100万円以上の金銭の移動については、記録に残さないといけない。

特に、不自然な“金銭”の動きには、敏感になっている。

つまり、常日頃の口座に記録される金額が、通常数千・数万単位、多くて10万単位なのに、突然、億や千万単位の金額が振り込まれれば、確実に記録に残され、官公署に報告されるであろう。

てな、背景があるので、本来はばれようがない競馬で儲けた「所得」に、税務署の調査が入ったのではないかと、考える次第だ。

基本、「脱税は現金でしか成立しない」ことを、頭の片隅においておくべきだ。

それが、ばくちであっても、である。

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