ネット詐欺の本質は、ふらふらっとな催眠状態

先日、価格ドットコム上で行われた、ノートパソコン詐欺に引っかかりそうだった旨の雑文をアップした。

どうして、振り返ってみれば明らかに怪しく詐欺っぽい手口に引っかかるのかというと、それは、「詐欺に引っかかりやすい状態になっている」ことが挙げられる。

タイトルにあるように、一種の「催眠状態」になっているのである。

先のノートパソコン詐欺は、人気機種が舞台となっていた。

人気機種に加えて、この次期はお盆商戦である。値段の上がり下がりが結構ある。

当該機種も、一時期はぐっと値段が下がっていたが、お盆前になってじりじりと上がりだした。以前より高い値をつけても売れるからである。

そこで、降って湧いたような、「以前の最安値圏」を大幅に超える安値の提示が行われる。

現時点の市場価格が4万円の前後の帯域なのに、それが3万円前後で買える、という状況を創設するわけだ。

そうした“安値”が、過去のデータを反映した折れ線グラフを見れば、ないわけじゃない、そう思わすわけである。

ここで、あの買い物の醍醐味である「オトク感」がマックシングで、Webサイトを見ている人の頭の中に生じる。

こうした、市場よりも安く売っているサイトなり店なり話に接すると、どうしても、多幸感=ドキドキ感=わくわく感=してやったり感が、生じざるを得ないのである。

そこで、頭がポーッとしてしまい、通常ならば、見抜けるものでも見抜けないようになって、「お買い上げ」を押してしまうのである。

特に、当該詐欺の価格ドットコムの口コミコーナーには、当該商品を買っている人からの書き込みが多く、まさに、人の間の存在である「人間」は、ついつい、そうした購入者に感化されて、「買う」のほうに意識が傾くものである。

ああいう書き込みを見れば見るほど、読めば読むほど、その気になるのが人の性である。ここで、ふらっと買ってしまう下地ができてしまう。

また、目にする店舗のデータは、ある程度の信頼性が確保されているので、ついつい、その延長線で、詐欺サイトも「眺めてしまう」のである。

その上にである、その商品が以前から自分が目に付けていた欲しいものであったら、どうしても、ほしい気持ちが先行してしまう。

こうして、一種の催眠状態になってしまって、判別がうまく行かなくなるという態となる。

詐欺師は、こうした心理の空白を実にうまく付いてくるわけで、やはり、「ふらふらと催眠状態」になってしまえば、かなり高い確率でひっかかってしまうだろう。

先の雑文でも言ったが、わたしも、もしその機種が自分のほしいスペックを満たしていれば、引っかかっていた可能性が大であった。

こうした詐欺を防ぐのに有効なのは、こういう文言であろう。

そんなに安いのは、もしかしたら、初期不良返品・メーカー修理品かもしれない」と。

いわば、訳あり品としてみなすのが、詐欺に引っかからないためには、理性以上に有効なのである。

市場価格より以上に安い値がついているものは穏当にそういうものなのだから、そう考えることで商品から心理的な距離を取って、自分を欲しくなくさせるようにするのが、引っかからないコツであろう。

家電なりパソコンは、「1年もてば、ずっと持つ」とよく言われる。

ということは、「1年も持たなかったものは、直してもすぐ壊れる」という塩梅である。初期不良品は、最たるものであろう。

という次第で、うまい話はないということ、相手は商売人である以上、安くしているのには相応の事情と理由があることを、持っておくべきかと思う。

でもまあ、買い物は先の多幸感たっぷりを味わうためのものでもあるので、難しいところではある。

ホント、株と一緒で、最安値を狙って買うよりも、穏当な価格で買うのが一番儲かる。

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