従業員の平均年齢-四季報やヤフーファイナンス等にあるデータ利用例

従業員の平均年齢は、企業の財政状態や経営成績に、直接的に関することではないが、重要な数字である。

四季報やヤフーファイナンス等でよく目にする「従業員の平均年齢」であるが、平均年齢が高いと、企業組織が硬直化・高齢化している証である。

よほどに確かで、安定的な事業を営んでいない限り、従業員の平均年齢が高い企業は避けたほうがよい。

なぜなら、新しい時代に対応できないからである。つまり、シロアリに侵食されるように、徐々にだんだんと、売上と利益が減っていくというわけだ。

経営者が無能だと、事業や経営の環境が変化して抜本的な改革をしないといけないのに、「それら」をせず、前期までの売上と利益を無理から維持せんとして、土地ころがしや株式投資やデリバティブといった超無謀なことをしでかす。

当然、失敗して、巨額の赤字を計上することとなる。「やる気」があって「無能」な経営者ほど、投資家にとって禍々しいものはない。

社会も組織も、「新しい人」がいないと、技術革新や新販売方式、新制度、新文化等にうまく適応できず企業統治上、いずれ崩壊する。

昨今のパナソニックやシャープ、ソニーの電機メーカーの大赤字も、時代の読み違いこそ、大赤字の原因だろう。

高価格テレビや3Dテレビなど、消費者の誰が欲しがるのかという次第で、メーカーの役員の頭には「テレビ」しかないのだろう。

今の若い人は、「テレビ」など頭にない。他のもので埋まっている。

勝手な妄想だが、わたしは、松下幸之助が生きていたら、こんな時代に経営資源をテレビに傾斜することなどしなかったように思う。

彼の本を読むと、「時代」「世相」というものを実に大切にしていると感じる。

さてさて、話を戻して、従業員の平均年齢が高いと、新卒を採用していないことが考えられる。

つまり、新卒者を採用する余力がないというわけで、要は事業が傾いているわけである。

こうした経営的な意味においても、避けるべきである。

逆に、従業員の平均年齢が若すぎる、というのも問題なのである。

要するにそれは、未熟であるわけで、イケイケドンドンで事業を展開するも、後々でぽしゃった例は枚挙に暇がない。

IT企業となると、従業員の平均年齢が20代というのも珍しくない。

従業員の平均年齢は、「脂が載った年代」と言われる、30~40後半くらいまでが、適正な年齢構成のように思われるが、先も言ったように、「事業内容」や「事業形態」によって、大きく変わってくるので、これまた一概には言えない。

しかし、同業他社と比べてみて、同じような事業なのに、平均年齢が突出して高かったり、または、低かったりしているときには、大いに選択の参考になるように思われる。

企業とは、人の集まりである。やはり、人を見ずして企業の実態などわからない。

当然のことながら、従業員の平均年齢は、単年度だけを見ても何もわからない。

少なくとも3年、普通は5年、よくて10年の単位で、従業員の平均年齢の推移を見てからにする。

このように、従業員の平均年齢は「企業の趨勢を占う上で、結構偽りのない生のデータ」なので、機会があれば見るようにしていきたい。

決算の数字・財務諸表の数字は結構嘘をつく。

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