マイクロソフトのタブレット端末に市場は無関心

マイクロソフトはタブレット端末を発表したが、証券市場はほとんどと言っていいほど、値動きはなかった。

発表した翌日の株価は少しばかり上がって30ドルを付ける。が、18日には29ドルと早々に30ドルを切った。

要は、あまり注目されていない、ということである。正直、「無視」である。

これが「アップル」だったら、かなりの大騒ぎになったことだが、何とも何ともである。

わたしも、マイクロソフトのタブレットは「だめだなー」としか思わない。

ソフトメーカーがハードメイクを図っても、大概は失敗に終わるだろう。

アップルは、もともとがパソコンを作っていたハードのメーカーであり、加えて、ソフトを、そして、文化を作り上げてきた。

IBMの下請けだったマイクロソフトとは、出自と歴史が違う。

マイクロソフトがハードに強いのであれば、XBOXも違った風になっただろう。

さて、マイクロソフトのゲーム事業は、利益の何パーセントを握っているだろうか?

2012会計年度第3四半期(2012年1~3月)の決算だと、利益ではなくて「損失」で、営業損益は2億2900万ドルの赤字であった。

OS事業やサーバーといった他の事業は、売上174億700万ドル、純利益は51億800万ドルである。

OS事業の猛烈な利益率と比べたら、XBOX事業は、赤字もあれば黒字もあってと、あまりよいビジネスとはいえない。

正直、ゲーム事業に手を出すなら国債でも買うか、配当に回すべきだろう。そのくらいの利益率ということである。

国債には少なくとも、「損失」はない。

もちろん、ゲーム機とタブレット端末は、事情が違うことだろう。

タブレット端末は、売れることは売れるだろう。

しかし、恐らくこうなると思う。

「マイクロソフトは、タブレット端末市場に参入した。総売上高は去年より上がったが、総利益は去年より下がった」と。

OSという工場や製造ラインを持たないソフト市場の「独占商品」を売ってきた「独占会社」が、熾烈な競争を繰り広げるハード市場で、生き残ることは難しい。

できることは、「生き続けること」だけ。

早々にどこぞの、多分、レノボかエイサーあたりのPCメーカーに、事業を売り飛ばすことになるだろう。

マイクロソフトは、「giant-ジャイアント」と常に冠が付くが、巨人に細かな組み立てなぞできないよ、と思っている。

数年後には、早々に本流回帰・原点回帰するだろう。サーバー事業の強化とかOS事業の何たら云々の、ビジネス記事の定番のアレである。

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