Googleに、フランスの検索サイト「1PlusV」が、民事訴訟の提起

1PlusVは、フランスのパリにある企業とのことだけど、検索してみても「ない」。

Googleといざこざがあるからかな、と思ってBingで「1PlusV Paris」を入力してみても、2011/6/28の時点では、それらしきサイトにはたどり着けず。

おそらく潰れたのだろう。ま、フランスの検索エンジン事情など知ったことではないから、どうでもいい。向こうもそうだろう。

訴えの背景にあるのは、やはり、「巨大になったGoogle」であろう。巨人が歩けば、倒される木も草も、踏み潰される虫も、家屋も、人たちもたくさんでてくる。

そのくらい、Googleの商売が、世界的に拡大している証左である。

国別Google売り上げ

Google売り上げは、ヤフーファイナンスのIncome Statementだと、2010/12/31時点で、売り上げ293億ドル(2兆5,000億円)である。額もすごいが純利益も相変わらずスゲエ。売上比20%以上って。

参照:Google Income Statement

そして、Googleの2005年の国別の売り上げは、アメリカ・イギリスの英語圏で75%を占め、その他の国は25%だった。

しかし、2010年度となると英語圏が59%に低下し、その他の国が41%となる。つまり、世界的にGoogleの検索エンジンが浸透して、商売が根付いていっているわけである。

衝突も多くなるわけだ。当該訴えの背景に、Googleの席巻が浮き出て見える。逆を言えば、Googleが優勢でない国の方が少ない。ロシア(Yandex)と中国(Baidu)くらいであろうか。

参照:Can Google Conquer the World?

まあ、個人的な思いつきだが、フランスという旧大国が、自国の伝統ある言葉・おフランス語が、ダイエットコークまみれの『ヤンキー』どもに扱われるのが生理的に嫌だったんじゃ、なんてことも思ってしまうのである。

結構、Googleにはトラブルあり

今回の訴えの提起は、検索上の不公平な取り扱い・優先的地位の乱用が法的構成要件だろうけれども、Google以外に検索エンジンがなくなってしまった国・地域では、Googleの検索アルゴリズムや運営方針から、少なからぬ影響をこうむった人なり組織なり企業は、まま、ある。

たとえば、ブラックリスト化されて、検索結果の表示順位が大幅に下がってしまったり、村八分ならぬグーグル八分になったりして、Web上から実質的に消滅するといった次第である。

まあ、相応の理由があるから、「そう」するのはわかる。しかし、「そうした」理由を、明白にしてこなかったのは事実であり、巨大な影響を及ぼす以上は、そのブラックリスト化なり村八分化には、ある程度の公平性と透明性が求められるだろう。

逆を言えば、そのくらい、Googleは「大きくなった」のである。巨大に、か。

「検索エンジン」ならぬ「検閲エンジン」なんていわれるようになったら、信用はがた落ちしてしまう。

日本でも、Googleの影響は大きい。ヤフージャパンがYSTをやめてしまったため、実質、検索エンジンは「Google1つ」しかないからである。

Googleの検索アルゴリズムの変更は、以前とは比べ物にならないインパクトがある。新しい検索アルゴリズムが採用されて、Webからの広告料が半分以下になった、なんて話も聞く。広告料収入が収入源の大半を占めるサイトでは、それこそ死活問題だし、逆を言えば、経営の安定を目指して、Google以外の選択肢を望む「機運」は、当然、出てくるだろう。

そこで、FACEBOOKなんじゃ

Googleの巨大さに対抗できるのは、おそらく今のところ、FACEBOOKだろう。Googleにとって、絶大な脅威かと思う。Googleの社員だって使っているはず。わたし自身、アメリカ在ならめっちゃくちゃに使うだろうなあと思う。住所要の私書箱も安いしね。

ま、日本ではあまりFACEBOOKは浸透していない。そら、あんな使いにくいものは「ダメ」の一言。電通と期限付きでタイアップするようだが、ドブに金を捨てるが落ちだろう。そのくらい、使いにくい。

ま、当該訴訟とFTCの召喚・お問い合わせに端を発して、集中的にアンチ・グーグルの流れが加速するように思われる。

グーグルは大丈夫か、グーグルは暗黒のフォースに取り込まれたか、なんて雰囲気が醸された中で、救世主・FACEBOOKの新規上場なんかな、と思ったりする。作戦としては実に優秀だ。

FACEBOOK上で、ニュースや記事のサマリーをもっていって、自サイトへ誘導する。FACEBOOK側は利用者が増えるし、記事提供側は「グーグルバイパス」でアクセスを呼び込めるわけで、「機運」的にありだろう。

人が増えれば、商売の機会も増える。これまでGoogleに押されてきた企業が、どっとFACEBOOK連合に組するかもしれない。MSFTはもう組していて、虎視眈々とシェア獲得を狙っている。

そんなわけで、株主としては、今後のGoogleの法的リスクの増大が心配なのであるが、これも飛躍するために必要なことだから、きっちり勝ち抜いてもらいたいのである。アンフェアに勝ち過ぎると、結局は大負けする。アンフェアだと思われているのも、事情は同じ。