フェイスブックのIPOから1ヶ月が経った。株価の推移は、上がったり下がったりでそれほど大きな変化はない。
Wall StreetのTOPアナリストたちは、フェイスブックの評価をかなり楽観的に捉えている。
その理由は・・・
フェイスブックが、世界最大のSNSであること。
アメリカ・カナダのみならず、広告市場の領域は世界であり、膨大な広告対象がいると言う点。
大体は上記2点に、「フェイスブックは楽観的でよい」理由が収斂していく。
フェイスブックは、ユーザー数が9億人を突破している。
対抗馬の鳴り物入りで参入した「Google+」は、現在で1億2000万。この「差」を縮めることは、不可能であろう。
フェイスブックはSNSの分野で、完全なる「勝利者」であるということだ。
日本のミクシイなど物の数ではない。もし株を持っているのなら、買い換えるべきだろう。駆逐艦と空母が戦うようなものだ。
フェイスブックには、不安材料もあることにはあるが、「モバイルとの連携が不十分」「モバイル対策ができていない」「中国から排除されている」といったものである。
前者の2点は、IPOによって獲得した資金で何とでも追いつく事ができるし、改善もできるだろう。
技術の問題はいずれ解決する。解決している企業のまねをすればよい。
そして、中国云々は、ライバルのグーグルも似たり寄ったりの状況である。
グーグルが広告事業を中国で大展開中となっていれば、大きな問題になるが、「経営的」にはそう大きな問題ではない。
故に、フェイスブックには、大きな欠落がない、という次第である。
わたし自身もそう結論付けざるを得ないし、常識的に考えてもそのように思われる。
フェイスブックは、可能性に満ち溢れている企業であるように思う。
こうしたことからも、大半のアナリストは、「long-term potential」と長期的に大変な可能性がある、と評価しているのであろう。
難しいことは、少しもない。