細かく調べるのは苦手だし、正確な数字を割り出すことなんて、とてもじゃないができない。
困るのは数字を鵜呑みにした人だけだろうから、まずはおおざっぱに行く。
そこで、手っ取り早く入手できる数字の「人口」から、「7億5000万人」にアプローチしてみる。
はてさて。
人口から見るフェイスブック
「FACEBOOK」というくらいだから、やはり英語圏の人はなじみもあって使うだろうと考えた。そして、代表的な英語圏の人口を調べてみた。
アメリカ合衆国は、3億1万人しかいない。イギリスは、6100万人である。
アメリカとイギリスの老若男女すべてが、フェイスブックを使っていたとして、「3億7100万人」である。
ということは、フェイスブックは、アメリカ・イギリス以外の国の人のほうが、利用者が多いというわけになる。
じゃあ、それはどこなんだろうと思う。
参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/アメリカ合衆国
参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/イギリス
フェイスブック国別の利用者数と順位
この執筆時、ユーザー数1位がアメリカ、2位はなんとインドネシア、3位はインドと続く。
4位にイギリス、5位にトルコ、6位にメキシコと相なる。
利用者は、圧倒的にアメリカが多く半分くらいを占めるが、見ていて目立つのはいわゆる「英語圏」以外の国である。
この浸透度は、株式投資云々を前に、もっと大きな視点と枠組みから見ないとダメだと思う。
仰々しくいうなら、「世界文化」な広がりだと思う。
このままフェイスブックの成長が続けば、フェイスブックの株を買うことは、「世界文化」の一部を買うことになる。
参考:socialbakers
ちなみに、現在、ネットユーザーは世界で20億人。
参考:http://www.internetworldstats.com/stats.htm
7.5億人のフェイスブックは、「37.5%」の世界シェアを誇ることになる。
ほぼ、独占しているといっていい。これに、今後は、「法人」のユーザー数が増えてくるわけで、いかに期待されているのが、改めてよくわかる。
日本のミクシィの有効IDが2000万人なので、いかにその数字が傑出しているかわかる。世界シェア1%である。
重複アカウントはどうなのか
基本的に、フェイスブックという会社の収入の主は、広告料収入である。
『広告』となると、必ず出てくるのが「偽造」である。
代表的なのは日本の新聞で、『押し紙』『余り紙』は公然の秘密となっている。
一度に多くの人に、認知できる・知らしめる・見せることは、広告の至上命題で収益に直結するから、どうしても、人の数が偽造されやすい。
フェイスブックの場合も、広告収入が主たる収入である以上、重複アカウントを疑わざるを得ないし、当然、なりすまし・架空の人たちが出てこざるを得ないだろう。
特に、「いいね」ボタンが検索エンジンの順位に影響を及ぼすのであれば、もっと「ある」だろう。
それらをどう見積もって、企業としての価値を計算するか、である。
フェイスブックが期待されているのは、まさに、直の「人」がそこにいるわけで、そこに広告をピンポイントに打ちたいからこその「価値」である。
ユーザー数の本当の数字、生きている数字はどうなのか、フェイスブックの根幹にかかわってくるように思う。
もっというと、「7.5億人」というユーザー数がいて、ものすごい期待感があっても、2010年度は「20億ドル」の「売上(純利益じゃないよ)」しかないわけで、ま、その当たりで見ていくしかないように思うのである。
「7.5億人」という数字を、そのまま信じる人はいないとは思うが、実態は実にわからない。
こんなもん、いちいちフェイスブック自体が調べられないもん。2000人しかいない会社だもん。
社員総出でユーザーの身元を洗っても「375,000回転」しないといけない。無理だ。
参考:http://en.wikipedia.org/wiki/Facebook
IPOの際、SECの書類にはどう書くのか、楽しみだ。もしかしたら、「ここ」で引っかかっているのかもね。