BPS:1株当りの純資産額

サマリー

BPSとは、「Book-value Per Share」の略で、純資産(資本の部)を発行済み株式総数で割った値を指す。簡単にいえば、その企業の清算価値で、値が高いほど投資家にとって安全といえる。すわ倒産となっても、その「額面」分は戻ってくるからである。しかし、純資産の評価次第なので数字を鵜呑みにはできない。このため、使用頻度・利用頻度・参照頻度は低い。

BPS(1株当たりの純資産額)とは?

BPSは、簡単にいえば、その企業の清算価値です。本当はちょっとだけ違いますが、会計学の迷路に迷わないために簡略します。

最初から、ぶっちゃけていうと、BPSはあまり使いませんし、使えません。

というのも、最初から「清算価値」を目当てに投資をするのは、歴戦のプロ投資家の作業で、高い情報収集能力が必要のため、通常の人間には不可能だからです。

また、現在においては、企業の清算価値よりも、その企業の生み出す「利益」の方が重要です。その「利益を生み出す力(本質的価値)」をいかに評価するかが、現代的な意味での投資です。

また、企業というのは、「継続」と「永遠」が前提で経営されていますし、会社の解散や倒産も、そうそうに起きるものではありません。数字を見ればわかるでしょ。

こうした背景からも、BPSは「あんまりなあ~」となってるわけで、もっといえば、他の指標(PERやROE)に着目した方が、実りがあると言うわけです。

参考:「Book-value」なる単語の意味

・BPS(1株当たりの純資産額)の意義

先も言ったように、BPSにはそれほどの意義はありません。もっといえば、他の指標の方がより重要です。

ちなみに、純資産とは清算価値を現すのですが、清算価値とは、その企業が事業をやめ、保有している工場や土地、建物、特許等を売り払って、負債や税金を支払ったあとに残る最終的な金額です。

清算開始で残存資産を洗ってみたら、何にも金目のものがなかったというのは、実によくある話ですし、資産の部がどれだけ劣化しているのがわからない以上、その数字はあまり正確ではなく、何度も言うように、「当て」にはなりません。

・BPS(1株当たりの純資産額)の用途

敢えて言うなら、企業の安全性を計るために、使えなくもありませんが、企業の安全を調べるなら有利子負債の額の推移、金融負担の多寡、投資キャッシュフローの数値を見たほうがいいでしょう。

BPSは、財務諸表の数字をそのまんまに作成される指標で、実に機械的です。当該、財務諸表に絶対的な信用を置いている人だけが、用いればいいでしょう。

その他の指標の方を重視するか、または、PBR(株価純資産倍率)やPCFR(株価キャッシュフロー倍率)などと組み合わせて使っていくのが賢明かと思います。

BPSは、無理して憶えなくてもいいと思います。こんなものがあるんだなーと思って、忘れちゃえばいいでしょう。