売上が伸びているのに利益が伸びていない

売上が伸びているのに、利益は伸びていないとき、それは何かしらの「会計操作」が行われている可能性は高い。

というのも、普通は、売上が伸びれば、応じて、利益も増えるからである。

チェックすべきは、販管費や研究開発費、支払利息などの金融費用である。

もちろん、正当な理由によって、「売上が伸びているのに利益が伸びないケース」はある。

PRやCMや試供品等、販売促進にお金をかけて、売上の拡大を図っているときである。

有体に言えば、「損して得取れ」である。当期は、売上が利益に繋がらないけれども、来期以降は、実を結ぶというやり方である。

一時のADSLの無料配布などが、いい例だろう。

当たり前だが、配ったその時のモデム代金と頒布者の給料は、当期に圧し掛かって利益を押し下げるが、来期以降は、配って契約が取れた分が、そっくり利益になるという塩梅である。

だから、売上が伸びているのに利益が伸びていない現象はありうるわけだ。

そして、金融費用の増減である。

先のような、拡販をしようとするなら、やはり元手がいる。

加えて、新商品の開発にも、当然ながら元手がいる。

それらの元手は「借金」なり「融資」が原資となるが、やはり、負債が増えれば、当然、支払利息などの金融費用は増える。

このように、売上が伸びていても、正当な費用の裏づけがあれば、「あやしく」はない。

しかし、ここに「架空の費用を計上」して、脱税をする余地がある。

これまでにはなかった費用項目が増えている、また、異常に増加した費用項目がある、なんてことを発見したら、まあ、予想以上に売上が伸びたので、焦って「脱税」したと考えられる。