・素晴らしき株式投資の感想

ピーター・リンチが大好きになったのは実直に株式投資という世界を語ってくれたからです。配当と弁当の違いなど、爆笑できるので株式投資の初心者の方に最適な一冊です。

CHAPTER 1
真スルメ書籍

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素晴らしき株式投資
 株式投資の優れた入門書。

「配当と弁当の区別もつかないのに。」

本書内でのある表現です。何の訓練も受けず、勉強もせずに株式市場に突撃していく人を、「配当と弁当の区別もつかないのに。」との表現に大笑いしました。

よくよくその背後を考えないとワカランですよ、配当。

配当とは単に企業からラーメンやジュース、現金を頂く行為ではなく、もっと本質的に考えないと「金を巻き上げられるよ」という警告文をこれほどナンセンス且つユーモアを含めて表現できるのは、リンチくらいでしょう。

「素晴らしき株式投資」の特色

私はちょいと保守的なところがあり、こうだからこうなのだ、という考え方が好きです。ですから、株式とはなんなのだ?その歴史的背景は?と思っていたときに出会った本です。

もくじを抜粋すると、1章は「資本主義の歴史」、2章は「投資の基本」、3章「会社の一生」、4章「見えざる手」という構成になっています。

1章は資本主義の発展を述べます。

私的にアメリカ中心の歴史観でちょいと、楽天的でアレでしたが、ほんとうによくわからない概念である「資本」というものがいかようにして出来上がっていったか、がわかる仕組みになっています。

その他、「バブル」の語源や、アメリカの発展史として、とてもわかりやすく書かれています。恥ずかしい話、私はこの章でようやく、銀行や企業の意味がはっきりしました。

2章には、私がバフェット流の株式投資に注目するきっかけとなった、意義深い言葉があります。

この章で書かれている、
「お金に働いてもらう」、「会社は成長するお金の工場だ」という表現ほど、企業と株式の本質をわかりやすく表現したものはありません。

なぜ、財務諸表を読まねばならないのか、理解せねばならないのか、この2点がはっきりと明確になるでしょう。

今となっては、財務諸表を読まずに株式なんて怖くて買えんです。

ちょっとでも企業の情報に触れれば、その情報で数十万、数百万の損失をカットできるものなのです。あきらかな間違いを犯してるのに、平気で証券市場で存在している企業がいるものなのです。

先ほど、会社を「会社は成長するお金の工場だ」という表現を紹介しましたが、工場の生産物や機能、面積等を見ることなく、工場を買収したり建設する企業なんていないと思います。

この理屈は、株式にとってもあてはまるのではないでしょうか?

ま、この財務諸表の大切さも、塩漬け・損切り後に学んだのですがね。 ___| ̄| ○|||

会社を理解する基本的な資料は、財務諸表です。

その財務諸表を読まなければ、その企業がお金を生み出してくれる工場かどうかわかるはずもありません。ただ、どんなふうに財務諸表を読み込んでいけばいいのか、というのは本書中については暗いベールの中です。

残りの章について

3章は「会社の一生」と題付けられています。すんごい勢いで株価がのびている企業であっても、それが新興の若い企業であれば驚くに値しません。当然と言えば当然なのですね。

このように、投資にあたってその企業の年齢を踏まえて考えると、ちょっとした新解釈ができるようになるのでは?と思います。

小学生が年に10センチ、身長が伸びても驚かないでしょ?

4章は、あーなるほどね、という感じで読めばいいでしょう。

とにかく、彼の文章力は優れているので、「200万ドルから120億ドルにファンドを成長させた人間」の考え方を窺うには、読みやすくていい本です。お風呂やお茶を飲みながら、気軽に読めたのもミソでした。

おまけ

巻末におまけとして、「誰にでもできる会社の選び方」と「はやわかりバランスシートの読み方」が載っています。前者はアメリカでのやり方なので全く使えません。(米国株取引には役に立つけど^^;)

後者の「はやわかりバランスシートの読み方」は、リンチってこういう風なフレームで読んでるのね、みたいな感じを受けたので個人的に面白かったですね。ってか、財務諸表やバランスシートの解釈を書き手の立場を踏まえて読んだのはこれが最初で最後でしょ。

どっかの学者か会計士が書いた、クソツマラン財務諸表の読み方云々とかを読んで頭が痛くなった人に読んでみては?と思います。



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