
株で勝つ!の特徴
実際の企業のデータや株価の推移を元に、どう考え、どう行動したか、についての論述を中心に、株式投資に必要な数字を説明したり(PER、キャッシュフローなど)、投資における考え方や株式ひきこもごも話で構成された、実際的で読み応えのある本です。
わかりやすくいえば、幕の内弁当ですね。この本。
ピーターリンチ流の投資法は、事実を元に「ストーリー」を作り上げていくことなのですが、こうだからこうであり・・・こうなる、あーでこーで・・・ゆえに投資的に割に合う、という結論を自分で出していこう!なる主張です。
今振り返るとこの七面倒なやり方は、至極当然なことなののように感じますが、最初の方はわけもわからず、丁半博打なやり方で株を買ったり売ったりしていたものです。
本書中で紹介される企業は、ほとんどがアメリカの企業でして、アメリカ企業への株式投資についてを話題にしているので、あまりピンとはきませんが、大変参考になります。
タガメットやダンキンドーナツといわれても・・・あまり・・・。GAPとかでようやく、ふむふむと。
(なぜ日本の株式市場を元にした、ピーターリンチの株で勝つみたいな本がないのでしょうか?誰か知っている人がいましたら、教えてください。)

彼が強く主張してるのは、大バケする企業は、決して最先端の企業ではなく、古めかしく昔からある業種でもあらわれるものなのだ、ということです。
たとえば、デルコンピューターの1990年代(1989〜1999)の株価上昇値上がり益は、10,000ドルが8,900,000ドルと紹介されています。
デルコンピューターは、形こそITですが、その実質は製造業+小売業です。ぶっちゃけ、どこにいてもデルというものに触れれる人は多かったように思います。
アメリカにおいては、デルのパソコンを触った人も膨大にいるでしょう。
わけのわからないIT企業や何をしているのかわからない企業を追うよりも、身の回りにある商品やサービスの動きだけでも、十分すぎるほど、取れるという論左だと思いますね。難しく考える奴が負けるのだと^^;

「ただひたすらに、自分の理解できる企業に、時間と手間を集中し、その投資理由を単純に説明できること」に投資の基準を置くのはとても重要なことだとしか言いようがありません。カモられないためにも、それが1番確実に株式投資に迫れる手法かと思われます。
ストーリー投資は、投資先企業のストーリーをいえるくらい調査してから買え!と言っているのでしょう。
もっと早く読んでおけばよかったと、この本の代金の何十倍の損を出した管理人でした。

いろいろと本書は示唆に溢れまくってるので、以下は個人的に好きな章を。
10章「収益、収益、そして収益」と13章「知って役に立ついくつかの数字」は何度も読み返してもいいかと。特に13章の証券投資の用語や数字の具体的な説明は、初心者にとって必須かと。
(13章にはポストイットを挟んでおります。)
第15章の「最終チェックリスト」は、ピーターリンチ流の「ストーリ」を煮詰めていく、つまり有望な株式かどうかを調査するための、素晴らしくまとめられたプログラム単元です。
このやりかたをマスターすることで、株式へのアプローチがずっと楽になります。その他、株価にまつわる、「ばかげたよく聞く話」は必読かと思います。「バフェットの銘柄選択術」とあわせ読んで比較して、自分のよき物を抜き出せば、自分の使いやすい指標兼ポイントが出来上がるのでは?

「ピーターリンチの株で勝つ」を読んだあと、株式ニュースや雑誌などで、よくわからない基準(マクロ経済指標云々)をとうとうと述べる先生方の話を、楽しんでみましょう。
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