・会社の値段

「企業買収」と 「会社の値段」を軸に世の中を読み解く一冊です。また、「企業価値算定」の基本公式を紹介しています。

会社の値段

・ 著者名  :森生 明/著  出版者  :筑摩書房

・740円くらいです。

株式投資や日々のニュースを読み解くときに頼りになる一冊です。

企業買収やM&Aは、はっきりいえば、米国と日本では、温度差が違います。

そのへんの文化的なギャップの説明は、凄くよくできています。

米国の企業買収では、

「株主価値を最も引き上げるのは、だれか?」

「誰に経営を任せれば、より株主にとって利益が出るか?」

ということを軸にして、ニュースを読み解けばスッキリします。

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対して、日本的な意味での企業買収は、どういう感触・感情で語られているかを読み解けばいいのです。

日本的経営、といわれるように、日本の雇用慣行はウェットです。

派遣よりも正社員での雇用を求める人が多いかと思います。

ドライな雇用慣行の米国よりも、企業と従業員の関係が深いわけです。

ですから、買収によって、がたがたを社内に入れて欲しくないというのが、感情的な意見になるのです。

「企業買収」にあたって、「株主価値をあげる」というのは、おおくは外資系であり、日本の企業が使う「企業価値をあげる」というのは、株主以外に、従業員、その他の社会的価値観を含んだもののいいようだ、との本書での指摘は「あらら」と思いました。

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また、本書には、簡単な企業価値の算定式が掲載されています。

バフェット流の株式投資になじんだ人は、いけるでしょう。

PERは割引の逆数だ、などと基本事項の確認ができます。

基本的なことから説明してくれているので、泥縄でやってきた人、基本書にあたっていない人には、すんなり読めて、値段ブンの働きはするかと思います。



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