さてさて、前々回では、我々は株式をピザの切れ端ととらえました。また、そのピザの切れ端は株式でいうと、その企業のバランスシートの資本の部を、発行済み株式総数で割ったものととらえました。 前回では、メディアリテラシーの重要性と、利益こそが会社の資本の部を増やし、その増加分が我々の持つ株式の価格を上げるという事をお話しました。今回はそのピザが何ピザなのかを考える事がいかに重要か、という事をお話します。 さて、この私たちがおいしくいただくピザ、これは何ピザでしょうか?カニでしょうか?海老でしょうか?それともベーコン?わかりやすいですね。どれがおいしそうだろ?と考えるのは楽しいものです。 それが企業の一部分である株式になるととたんに、これがさっぱりわからなくなります。 当然ですね。その会社の事業がわからなければその株式の意味もわからないからです。なぜならば、株式は会社を所有権を分割したものだからです。したがって、株式保有することは、その会社の事業の一部を保有することになります。 はい、めんどくさくてできませんし、その技術の基本要件すらわからない素人が理解できるわけもありません。こうして、会社の事業を理解しようとした人が一人没落しました。 だいたい・・・〇〇社の技術が優れているといったことは新聞か何かで拾います。ほとんどの人は車に乗っていてもそのメカニズムや技術などに注意は払わないでしょう。 ここでメディアリテラシーです。 われわれは株式投資で利益を得るのが目的であります。 株式投資家は技術云々よりもその企業の事業がいかに稼ぎうるかをみなければならないのです。これが最重要課題です。おそらく・・・投資判断にいたる過程で、事業をいかに考えるかが半分以上を占めています。 なぜでしょうか? 基本的に株式市場で株を買うということは・・・原始的なリスクを背負っています。例えば、ある会社があります。おそらく最初の出資者(株主)はその会社の営む事業に対してよく知っていた方でしょう。そのような人が売りに出した、というリスクです。 つまり・・・われわれ以上によく知った人が「もう儲からん」という判断のもとに手放したということです。儲かるのならば絶対に手放さないでしょう。なぜならその会社のことを、われわれ以上に知っているからです。 そうした人が株を売りに出したのですね。だからその株が回りまわって我々の手にきたのかもしれません。その2で推測や憶測で株価は動く、といいました。しかし、その動きの中には変わりようのない事実もあることも確かです。 例えば、繊維や建設という事業は今後、発展しかつてのような黄金時代を築くことはありえないでしょう。極めて稀だと思います。株価は今後もじりじりと、下がっていくでしょう。 だからこそ・・・われわれは株価で企業の株式を買うのではなくその事業と会社を理解したうえで株式を買わなければならないのです。ピザは注文して食べるだけで終わります。 株式という名のピザは持っておくだけで大きくもなり小さくもなります。同じ額のお金を払って、今後1年で・・・または10年で大きくなっていくピザと、じょじょに小さくなっていくピザ・・・あなたはどっちのピザを買おうと思いますか? 安いからといって小さくなるのが自明なピザを買いますか?これから大きくなるピザを買いましょう。商売のコツは「安く買って高く売る」ですね。われわれはもうひとつこの言葉に付け加えてみましょう。 「いいものを安く買って高く売ろう」 それでは株式投資家にとって「いいもの」を探しにいくために「分析」について考えてみましょう。 |
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