・「余分なお金を払ってもいい」のが、「ブランド」である。
アップルには、「ブランド」がある。
なぜなら、ウィンドウズのパソコンよりも高い値段でも「売れている」からで、携帯音楽プレイヤーその他も、ライバルメーカーのより高くても売れているからである。
トヨタにも、「ブランド」がある。
値引きをしなくても売れるからである。
対して、日産等では「値引きをしないと売れない」わけだから、購買者は、トヨタの車に余分に払っていることになる。
東芝やソニー、富士通のPCも、やや「ブランド」はある。
レノボやエイサー、エイザスに押されてはいるけれども、多少高くなっても日本メーカーのPCを買う人は多いだろう。
じゃあ、マクドナルドは?という話になる。
・マクドナルドに、ブランドはない。
同じ「200円のハンバーガー」があったとする。
モスバーガーとマクドナルドのうち、消費者はどちらを買うか?
「わたし」はモスバーガーを選ぶだろうし、「同じ値段」なら、マクドナルドを買わない人の方が多いだろう。
つまり、マクドナルドなら「150円」にしないと売れない、というわけである。
逆にモスバーガーに対しては、購買者はその分、余計な値段を払うわけだから、「ブランド」が成立しているのである。
マクドナルドは、「安くしないと売れない」のだから、ブランドはない。
あるのは、知名度だけである。
・「おいしくない」のが「マクドナルド」
マクドナルドは、正直、ファーストフードの「まずさ」を体現したように思う。
今では、マクドナルドは「おいしい」と思って食べるものじゃない。
マクドナルドにあるのは、CMを打ち続けた結果としての「知名度」であって、決して、消費者が余分に払いたいと思う「ブランド」ではない。
マクドナルドに行くということに、何か心理的な喜びはないし、利用者は中高生ばかりでハイソサイエティな香りもないし、そのうえ、おいしくもない。
かつては、ハンバーガーを食べながら歩くのが、「おしゃれ」であった時代もあったが、今では、マクドナルド製品を歩きながら食べる情景なんて、実に貧困で、目を背けたくなる。
まだ、スターバックスのコーヒーを持ち歩いているほうが「カコイイ」と思う。
マクドナルドに「ブランド」はない。当事者たちは、「ある」ように思っているか、そう思っていたいのだろう。
彼らは、ファーストフードなど、食べないだろうしな。
だから、「メニュー撤去騒動をバイトのせいにする」なんて、恥知らずなことができるのだろう。
一般的な『客』が、こういう「報道」に接したら、どういう気分になるだろう?
日本マクドナルドの株主は、そろそろ手仕舞いをしてもいい。それか、本家のマクドナルド株を買った方がよいだろう。
参照:McDonald’s Corp. (MCD) -NYSE http://finance.yahoo.com/q?s=MCD