・年金雑文その1

年金雑文では、国民年金や厚生年金などの年金についての問題を雑文風に紹介していきます。制度全体はややこしすぎるので、こんな断片の年金知識から抑えていけばいいかと。

CHAPTER 3 
年金雑考

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国民年金と厚生年金の「保障」の違い〜公的年金の大前提

公的年金は将来の保証と今の保証を兼ね備えた金融商品です。将来は「老後」いわゆる老齢系の年金。

今とは「現在」、つまり障害や死亡を保障した保険商品です。

老後の老齢系の年金は両年金とも悪くなるとしかいいようがないので、まったりと何かで運用するしかありません。

ココで取り上げるのは、今、「現在」の保障です。現在の保障には「障害」と「死亡」の2つに対しての保障があります。最低額です。単純計算ですので詳しいことは、社会保険事務所に聞きに行きましょう。

例:交通事故にあって両足に大怪我。障害系の年金が支給されたとします。
(1年あたり:対象は1個人、つまり家族構成等の考慮なし。)

国民年金の人
障害等級によって違いますが、100万か80万のどちらか。
(1級なら100万、2級なら80万)

厚生年金の人
障害基礎年金の上乗せとして支払われます。月給が20万円とします。最低額の障害厚生年金は年あたり約42万円です。


この42万円に国民年金の障害基礎年金100万か80万を足して、142万か122万のどちらかになります。

これに加えて、厚生年金には国民年金の障害基礎年金にあてはまらなくとも、厚生年金独自の障害厚生年金がおまけとしてついてきます。

簡単にいえば、同じ怪我でも、国民年金だけなら障害にあてはまらない認定になってしまい、お金がもらえなくとも厚生年金に入ってる人なら一時金がもらえたり、額の少ない年金がもらえることもあるのです。(興味を持った人は「障害厚生年金3級」、か「障害手当金」でググってみてください。)

解りやすくいえば、足が吹っ飛んだら、最低でも国民年金では80万、厚生年金では122万もらえるということです。(2003年8月現在。)

・国民年金と厚生年金の最も単純な表現

その立法趣旨を述べてみます。

国民年金はもともと、自営業者を対象にした保険です。自営業者はそれ自体、キャッシュを生む事業を持っている。だから、保障は少なくてよい。

厚生年金はサラリーマンを対象にした保険です。サラリーマンは、死んだりケガをしたら、もはやキャッシュを生む手段を待たない。

だから、保障を多くしておく。これが、ふたつの年金の最も単純な表現です。

共済年金

小話ながら、あとひとつ、共済年金という公務員の加入する2階建て部分の年金があります。

JR、JT、NTTと民営化されたかつての公企業の従業員の加入する年金は厚生年金です。共済年金→厚生年金と民営化を機に移行したわけです。悪化する厚生年金財政はこういうところにあるのかもしれません。

確証はありませんが、多くの人員を抱え、その従業員たちの高齢化に伴い悪化する公務員の共済年金財政を救助する・・・ために・・・切り離し・・・。国鉄は赤字会社でしたね。

年金財政のうち、国民年金や厚生年金の悪化ネタは新聞をにぎわすのになぜ、共済年金はそうしたニュースが出ないのでしょうか?



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