珈琲相場師

相場の世界のドロドロさが小説で楽しめた名作。相場云々より、プレイヤーの魑魅魍魎さが勉強になります。少なくとも現代でもこの魑魅魍魎はいるだろう、と。

 

珈琲相場師

・ハヤカワ・ミステリ文庫:デイヴィッド・リス (著), 松下 祥子 (翻訳)

・1000円くらい

珈琲相場師の舞台は、16世紀のオランダの商品相場です。相場のプレイヤーはユダヤ人、オランダ人、その他の人、カソリック、ユダヤ教等々、さまざまな文化的・宗教的背景を備えております。



珈琲相場師の面白さは、まさにそんな多様なプレイヤーの背景、感情を飲み込むかのような相場の世界を、感情の面から書いている点です。

相場と感情は切っても切れないのは、大昔からで、ホント、如何に、これをセーブするかが大切なのだと思いをあらたにします。

しかも、感情というのは、ホント、2転3転していきます。

「昨日は味方だと思っていたら、今日は敵

そんなふうに揺れ動く主人公は。

しかも、自分では冷静な判断をしていると思っていますw

相場の何たるかを語るのは難しいのですが、何たるかを読むのは簡単です。
どーにもならない感情をどうするか?ということなんですよねw

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そのほか、この珈琲相場師を読むことで、ユダヤ人がどのような民族なのかがわかります。いや、垣間見えます。

どんな入門書以上に、「ユダヤ人とは?」という疑問に答えてくれます。

ユダヤ人の執念が何故生まれたのか、ユダヤ人の商売のうまさは「なるほど、宗教裁判所で全財産をふんだくられるならこうもなっちゃうよな」と新たに商売の視点を増やしてくれた良書です。

ユダヤ商法の執念、執着、粘り、慎重さ、そんなのもはこのような歴史的背景があったのだと、知られざる世界史の世界を垣間見たのでした。

歴史を学ぶ上で、この本で楽しく学べます。

ディビット・リスさんは、文章力があります。途中で断読しても、さっと物語の中には入れます。

珈琲が商品市場に出てきたころの舞台をぜひ覗いてみてください。
新たな商品・サービスが生まれ、企業として上場してくる、その裏側には現代でもこのような野望・陰謀・謀略が渦巻いているのだなぁ、と。

そうすれば、自分は勝てるだろうか?と自問するきっかけにもなるでしょう。



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