従業員数の意味-四季報やヤフーファイナンス等にあるデータ利用例

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

四季報やヤフーファイナンスなどのデータには、従業員数が掲載されている。従業員の人数は、その企業の景況を見るのに適している。参考にすべきデータであるかと思われる。

従業員数は、企業の財政状態や経営成績に、直接的に関することではないが、重要な数字である。

四季報やヤフーファイナンス等でよく目にする「従業員数」であるが、従業員数が毎期毎期下がっているところは、経営が苦しいと踏んでもよい。

「踏んでもよい」と曖昧にしたのは、リストラをしているときがあるからで、事業の再編成中だと従業員数はやはり減るからである。

不採算部門の切り捨てやスリム化であるなら、正統な従業員数の低下である。

しかし、大半のケースでは、従業員数が下がり続けるのは、経営が苦しくて「人を雇う余力がない」からである。

故に、投資的には注意が必要である。

基本的に、好調な企業は人を増やす。つまり、従業員数は伸びていく。事業拡張には。どうしたって人が必要だからである。

IT企業の雄、グーグルでさえ、人をどんどん雇い入れている。

また、M&Aで子会社化したときにも、従業員数は増える。

売上も伸び、利益も増え、そして、従業員数も増えているというところは、「成長企業」としてもよい。

逆に、売上が伸びて、利益が増えているのに、従業員数が減っているというのは、数字からアレコレを判断するしかない。

1つは、経営が苦しく「益出し(利益を捻出すること)」のために、架空の売上を計上しつつ、リストラで従業員数を減らしていることが考えられる。

長期投資の対象としては、微妙である。少なくとも、リストラが一段落するまでは様子を見るべきだろう。

一方で、正常な意味での「リストラ」や「スリム化」が功を奏しているとも見えなくもない。

一概には言えないが、従業員数から読み取れるものはたくさんある。

「何でこの企業、好調といわれているのに、人を増やさないのだろう?」という素朴な疑問は、企業の伸の姿を見抜くいい材料である。

企業とは、人の集まりである。やはり、人を見ずして企業の実態などわからない。

当然のことながら、従業員数は、単年度だけを見ても何もわからない。

少なくとも3年、普通は5年、よくて10年の単位で、従業員数の推移を見てからにする。

このように、従業員数は「企業の趨勢を占う上で、結構偽りのない生のデータ」なので、機会があれば見るようにしていきたい。

決算の数字・財務諸表の数字は結構嘘をつく。