従業員の平均給与-四季報やヤフーファイナンス等にあるデータ利用例

従業員の平均給与は、企業の財政状態や経営成績に、直接的に関することではないが、重要な数字である。

四季報やヤフーファイナンス等でよく目にする「従業員の平均給与」であるが、平均給与が高いと、その企業が好調である証拠といえる。

まあ、中には特殊な企業もある。

たとえば、朝日新聞である。業界2位なのに、1位の読売よりも平均給与が高い。

給料が高いからくりは、「朝日新聞の所有者、つまり、一番株を持っているのは従業員の持ち株会だから」である。

このため、従業員に厚く報いる経営となっている。

朝日から感じる臭み、独特な違和感は、朝日の特殊な資本構成にあるのだろう。

そら、最終的に責任を取る「個人」がいないし、利害が直接絡んでないから、無責任な記事にもなるし、自社の従業員の不祥事にも甘くなる。

朝日という幸せな互助会がいつまで続くかわからないが、ソビエトのように滅ぶだろう。

投資的には朝日新聞は問題外で、ゴミ投資と断言できる。

少し話がずれたので元に戻すと、平均給与の高さと低さは、企業の好調の度合いを計る指標となりうる。

景気のいい会社は、給与や賞与を上げる。景気のよくない会社は、それらを下げる。ただこれだけである。

当然のことながら、平均給与は、単年度だけを見てもわからない。

少なくとも3年、普通は5年、よくて10年の単位で、平均給与の推移を見てからにする。

併せて、売上の伸びや利益の伸び具合も見ていく。

売上や利益の伸びに比例して、平均給与が伸びている企業は、正常な状態にあるといってよい。

売上や利益が伸びているのに、平均給与が下がっていたり横ばいの企業は、1つ、人件費の抑圧に成功しているやり手の企業であるか、2つ、架空の売上を計上していることが考えられる。

2つ目の架空の売上とは、「人減らし」をしているのに、売上や利益が上がっていくというのは、そんなにあるケースじゃないからである。

毎期毎期でそうなっているのなら、経営の実態は苦しくて従業員をリストラなり給料をカットをしている、しかし、赤字は出せないので、架空の売上を計上して、数字だけ「よさげ」に見せていることが考えられる。

売上の伸びや利益が落ちていて、併せて平均給与が下がっているのなら、言葉はヘンだが、順調に縮小傾向にあるというわけで、配当が魅力だとか、株価的に割安とかでない限り、投資的には危険であろう。

このように、従業員の平均給与は「企業の趨勢を占う上で、結構偽りのない生のデータ」なので、機会があれば見るようにしていきたい。

決算の数字・財務諸表の数字は結構嘘をつく。

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