売上と販管費、営業利益の推移を見るだけでも違う

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

損益計算書を見るときは、数年単位で、売上と販管費、営業利益の推移を見てみる。常識的な志向を働かせるだけで、へんだなー感は多々するものである。

損益計算書というのは、逆算から作られることが多い。

というのも、どうしても「利益を出しておかねばならない企業」がある。

たとえば、黒字でないと、銀行から融資が受けられない企業である。たとえば、上場企業である。

そこで、「当期はこのくらいの利益を出したい」という「最終目的地」から、売上や営業利益を『作っていく』というわけである。

こうした財務諸表の作為というのは、単年度ではわからないが、数年並べてみれば、(何だかなー)という感想は持てる。

売上が増減しているのに、利益が変わっていない企業がある。

売上が伸びているのに、営業利益が変わらないか、横ばいの企業がある。

普通、売上の増減があれば、利益も応じて変わってくるのが自然だが、何だか、「一定の範囲内に数字が収まっている」ときは、粉飾の可能性があると見ていいだろう。

次に、販管費(販売費及び一般管理費)の推移である。

基本、売上が伸びれば、販管費(販売費及び一般管理費)も増えるはずである。

有体に言えば、売上が伸びれば、人も増やさないといけないし、事業所も広くしたり増やしたりすることになって、販管費も応じて増加する。

それなのに、売上が伸びているのに、販管費がが横ばいか、落ちているときは、何かがある可能性は高い。

もちろん、企業のコスト意識効果が高い、固定費を増やさない、支出を抑えるといった「経営」が功を奏しているかもしれないが、粉飾の可能性は捨て切れないだろう。

わかりやすいのは、売上が落ちているのに、数年単位で営業利益が横ばいのときである。

先も言ったように、企業の費用圧縮作業が功を奏しているのなら、当該営業利益の横ばいも信憑性はあるが、普通は、売上の低下とともに、営業利益も落ちるのが自然だ。

この場合も、粉飾の可能性はぷんぷんする。