連結決算から外れた子会社

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

連結決算の対象から外れた子会社があるときは、なぜそうなったのか、押さえてみる価値はある。「飛ばし」の結果かもしれないからだ。

かつては、子会社を使った損失や負債の押し付けが、粉飾決算の代表的手段であった。

しかし、連結決算の採用が義務付けられたために、かつてのような粉飾が行えなくなった。

この点で、財務諸表の真実性の確保は、少しは改善されたように思われる。

しかし、そうであっても、子会社を使った「飛ばし」なりの粉飾は行われているものだ。

そのやり方は単純で、「連結決算から外してしまう」のである。

親会社の損失や負債を押し付けた後で、「持ち株状況を調整して」連結から外せば、「親会社の財務諸表」は数字の上できれいになる。

もちろん、買収してみたがいまいちだったので売り払ったとか、子会社として買収後、立て直して高く売り払ったとかの、相応の理由があるのなら、子会社が連結から外れるのも、意味があった行為といえる。

子会社の状況は、数枚のページを読めば事が足りる。

数年間で、子会社に加わった会社と外れた会社があるのなら、よくよく調べ見る価値はあるだろう。

それ以外の、こっそり連結対象となり、または、こっそり連結外になったのに、当該変化に指摘がない、説明がない、どうしてそうなったのか不明であるときは、アンテナを張るべきだ。

その年度の親会社の財務諸表に、「大きな変更点」はないか、調べよう。

いうなれば、もし、粉飾をすれば「数字が良くなる」ので、「よくなった点」がどういう理由からか、洗い直してみる。

新商品が功を奏したなどのプラスの要因であれば、心配の必要も薄い。

しかし、「相も変わらず」なのに利益や売上が改善している、いつも通りの枕言葉的「原価低減活動の結果」などで、コストが低減しているのなら、わたしは「外れた子会社周辺があやしいな」と思っている。