求人情報・就職情報からも企業を調べる

求人情報や就職情報というのは、企業を調べる上で、実に精度のよい情報が得られる。

というよりも、逆を言えば、財務諸表等の情報は、「企業側の意図」が入ってくるので、こちら側の受け取り手としては、そのあたりの事情を汲む必要がある。

求人情報や就職情報が「情報」として価値が高いのは、直接的に会社の「会計上の利益」に関わってこないからである。

利益が絡むとそこに意図が注ぎ込まれるわけだが、逆を言えば、利益に関しないことは、正確な情報があるという次第である。

つまり、求人や就職に関しては、「意図」が入ってこない分、素の企業の顔が現れるのである。

端的に言うと、「求人が増えているということは、業績がよい」 ということである。

IT企業であれ、どのような事業であれ、景気がよいと人を増やす。

コンピューターの会社だから人は増えないもんだと以前は考えていたが、さにあらず、やはり、人を増やす。

グーグル然り、フェイスブック然りである。

景気がいいのに人をそれほど増やさないのは、バフェットのバークシャー・ハザウェイくらいである。

明確な基準として、「景気がいい」または「増収増益」が真実であれば、社員や従業員を増やすと考えてよかろう。

逆を言えば、「あの会社は景気がいい」とか、「利益が出ている」とか言われているのに、人を増やさないときは、それがなぜかを考えたほうがいい。

もしかしたら、その「景気のよさ」は底が浅く、数年も経たないうちに需要は消え去るものと、企業が踏んでいる可能性がある。

もしかしたら、増収増益は「粉飾」であって、実際には、その企業の業績は上がってないかもしれない。

だから、人が要らないわけで、要らないなら求人も出さないであろう。

とまあ、こんなことがわかるわけである。

決算書や財務諸表は意図が働くが、求人情報や就職情報までには、なかなか「意図」が及ばない。

年商がどんどん上がって30億を超えるも、人がぜんぜん増えていない企業があったが、案の定、架空の売り上げを計上していたことが、「潰れてから」判明したこともあった。

大きな投資をするのであれば、どのような求人をしているか、どういう条件か、就職の状況はどうかを見ていくと、財務諸表からは見えない「企業」が見えてくる。

なお、中には、「求人の募集をしていると、儲かっている」と思われるのを逆手にとって、夜逃げ前にびしばしと盛んに求人をして、突然、ドロンと夜逃げをする企業もあるので注意である。

「募集をしているふり」も当然あるので、何事も特定の何かで企業を判断するのは危険だ。

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