投資詐欺にひっかからないための3ヵ条

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

投資詐欺に遭わないためには、投資される「向こう側の立場」になって、考えることにある。どんだけ儲かるか、「自分たち側」ではない。そんな金利でお金を借りてきて大丈夫なの?という向こう側を気遣う親心が、自分自身をも救う。以下、投資詐欺を防ぐ3か条を見ていく。

しょっぱなから話は飛ぶが、投資と投資詐欺とは、『意外に、よく似ている』ことを知っておかねばならない。

両者ともに共通するのは、「よく失敗する」と「だめになる」である。

もちろん、後者の投資詐欺の方は、「最初から騙す」「儲けさす気はない」わけだが、じゃあ、前者の「投資」はというと、「結果的に騙すことになる」わけだし、「儲けさせようとしたが、ダメだった」となる。

投資と投資詐欺は、その結果において「よく似ている」からこそ、投資詐欺の話は尽きないのである。

さて、投資詐欺を防ぐための前提作業は、まず、向こうの提示する投資条件を聞くことである。

つまり、何パーセントの利率なのかを、聞くわけである。これだけで、多くの投資詐欺は防げる。小学生でも防げる。

つまり、強欲は、人の知性を小学生以下に落とすのである。

1.年利で何パーセントか

よくあるのは、「月3%」の利息を支払う、という表現である。

投資話が、低い利率から話が入ってくるときは、要注意である。

というのも、しょっぱなから「年36%」というと、投資詐欺を持ちかけられている方は、萎縮してしまうからである。

基本、投資詐欺をする者の戦いというのは、わたしたちの『モラル』と『常識』である。

投資詐欺者は、わたしたちのモラルと常識を、『強欲』と『保身』で揺さぶらなくてはならず、戦略的に、最終的に『強欲』が有利にまで、話を持っていかねばならない。

最初から、「年利36%」ですよ!!と話を切り出しても、この時分、誰も信用はしない。『モラル』と『常識』がガードをするからである。

が、そこで、「月3%」といった低い利率から切り込むと、警戒感はだいぶ減る。それが人の心理である。投資詐欺者はそこを見ている。

詐欺師は、優秀なマーケターで、ただ「獲物」を探しだすのが彼らの最たる能力である。話力じゃないのだ。「獲物」になる「物」を探すことなのだ。

月3%と聞いて、年利で36%じゃん、無理じゃんと切り返す獲物は、その時点で即ランクは落ちる。「難しいやつ」てなわけだ。

つまり、わたしたちは、「獲物」から「話しても仕方ない人」となるわけで、簡単な掛け算が、わたしたちを詐欺師のマーケティングの笠から離してしまう。小学校は出ておくべきだ。

「年利」で計算すること。そうすると、他の金融商品なり不動産投資なり、株式投資なりと比較ができる。

比較すれば、その「話」があり得るかあり得ないか、はっきりとつかめる。

比較は理性の始まりである。配偶者選びも比較で決まるってな。

2.そんな金利で借りて大丈夫なのか

先の「月3%」だが、年利で直すと「年36%」である。スゲエ数字なんだ、この「36」てのは。

ざっと計算してみる。たとえば、わたしたちが、「年20%」で「1000万円」を貸したとしよう。

そうすると、4年後には「2000万円」になって返ってくる。

しかし、借りた方、つまり投資詐欺側は、4年後には倍にして返さないといけないわけで、ホント向こうは、どう借金返済の算段をするのか、なのである。

参照:複利計算表

複利計算をしてみればわかるが、正直、事業を継続する上で、不可能な金利である。わたしには、うまく返済できる想像が付かない。

つまり、立場上「貸す方」になるわたしたちにとって、高金利は魅力だが、向こうの「借りる方」にとっては、たまったものじゃない。

わたしたちが、高金利でお金を投資するというのは、その「たまったものじゃない」立場に向こうを追いやることである。

要は、そんな金利で投資すると、向こうを一生、金利と元本の返済だけの存在に追いやることになる。

それはつまり、奴隷にすることなのである。その投資契約は、奴隷契約なのだ。

奴隷は歴史的に破綻している。なら、奴隷的な投資契約も破綻するだろう。

「良心」は割に合うな、と思う。

よく、詐欺の投資話でお金をかき集めたが、『何もしなかった』『運用の事実はなかった』などと報道されるのは、真実を言えば、「何もできない」「できるわけないじゃん」というのが、より実態に近いかと思う。

3ー1.事業内容を聞き出す:なんでおいらから借金するの

先の「月3%」は、「年利36%」なのだが、いったい投資先は何をしているのだろうか、という疑問を持つべきである。

つまり、そのような高金利を借りてでも、「ペイ」する事業って何なんだというわけである。

「年利36%」の金利支払いと元本返済を担える事業とは、いったいどういうものだろうか。

端的に言うと、存在するのか?

毎年、「年利36%」以上の成長をしない限り、利息すら支払えない。じゃあ、現在のデフレ化・長期金利1%の世において、そんな成長率の高さを誇る事業はあるのか、と相なる。

勘のいい人は、もうわかると思う。

もし、年利36%を稼ぎ出すまっとうな事業があるのなら、なぜ、まっとうな筋からお金を借りないのか。

そんだけ成長している(成長する)のなら、政府系金融機関はもとより、銀行やノンバンクその他の投資家筋・金主が、とっくの昔にお金を出していてしかるべき、である。

そうしたほうが圧倒的に金利も安いわけで、わざわざ、「わたしたち」から高金利で金を借りる必要などない。

逆を考えてみる。

ある会社が、「わたしたち」から高金利で金を借りる必要があるとしたら、なぜなのか。

1つは、もう貸し出し限度額までお金を借り切ってしまったことが考えられる。

しかし、一度お金を貸したほうは、その貸し金が焦げ付かないため、新たに貸す心理的理由がある。

まともな事業を営むまともな経営者は、やはり、最初の出資者に借金なり新たな追加出資を求めるだろう。

しかし、『営業マン』を派遣して、小口の投資を募るのである。なんでおいらのとこに来たのかな、が最大の解答になるだろう。

また、追加出資を断られたというのは、その事業が「やばい」ってことでもないか。だって、最初に貸した人=強い利害関係者が貸し渋るんだから、さぞかし、である。

3-2.事業内容を聞き出す:なんに使うの

2つ目の、『ある会社がわたしたちから高金利でお金を借りる必要のある理由」は、まっとうな筋から「お金が借りられない」ケースである。

要するに、その企業の事業は、法に抵触するものである可能性が、実に高い。高金利を賄えるものでなければならないからだ。

禁制品の輸出入、臓器売買、人身売買、児童ポルノ、売春、麻薬、向精神薬販売、映像・画像の不法販売、闇の貸し金などであろうか。

自分がやるとして、「年利36%」が賄えて利益が出せれる事業というのは、こういうものしか思いつかない。

ほじゃま、こういう事業に投資してどうなるか。

警察を代表とする司法警察職員にぱくられたら、全部国庫に収まるから、おしまい、没収と相なる。

恥ずかしくて、児童ポルノに投資していたなんて、訴状でいえんわな。

高金利の事業に投資するというのは、事業の倒産リスクに加え、もっと大きい法的リスクすらも、ちらつくのである。

もっと言うと、そういう「高金利」が賄える事業に投資をするということは、間接的に、そうした行為を増長・加速させることになる。

それは、モラルに反しないか、というわけで、「あなたがそういう闇の事業を行いそうな企業に投資をしないこと」は、投資先にそういう行為をさせないこと、投資先の被害者が相対的に少なくすることでもある。

そして、自分のお金を、結果的に守ることにもなる。

古人は、2000年以上前から、こんなことを言ってたなと、ふと思う。

彼は、正義を利得と絡めて対話したが、利得とは、「損をしない」ことでもあるのだ。