シャープをバフェットなら買わないだろう

結論から言うと、バフェットならば、現在のシャープを買わないだろう、ということである。

つまり、長期的な投資目的から、シャープの株は外れるということだ。

その根拠は、バフェット率いるバークシャー・ハザウェイ社が、インテル社の持ち株を全て売却したからである。

インテルが巨額の赤字を計上したからではない。

インテルは赤字どころか、直近の3年間は結構な成績を残している。

参考:http://finance.yahoo.com/q?s=INTC

しかし、それでも、バフェットがインテルの株を売ったのは、インテルのCPUの独占が弱まってきているからであろうと考える。

スマートフォン等のコンピューターには、インテル社のCPUが使われておらず、今度、より高まるだろうスマートフォン系のコンピューターの勃興は、如実にPCの位置の相対的低下をもたらす。

当たり前だが、PCの位置が低下し、PCの出荷数が減れば、当然、積まれるCPUの量も減らざるを得ない。

PCが1人に1台~2台となっている状況を鑑みれば、PCの数がこれ以上増える余地は考えられない。

どうしたって、「いまだ余地のある」スマートフォン等の21世紀のコンピューターが増えることだろう。

このことは、そっくり、インテルの相対的低下にあたる。

PC分野におけるインテルの絶対的とも言っていい優越性は、これからも続く。よほど素っ頓狂な人でない限り、PCのCPU市場でインテルと競争する企業は現れないだろう。

しかし、インテルの収益性は、確実に侵食されていく。

さて、シャープである。

シャープが、2012年3月期には3760億円という巨額の赤字を出したのは、記憶に新しい。

株価も最安値を付けた。

当該シャープの株を、バフェットは買うだろうか?もちろん、答えは「買わない」であろう。

シャープは、そもそも独占している市場がない。シャープが黒字化を果たすには、強烈な競争に打ち勝たねばならない。

PCのCPU市場で確固たる独占地位のあるインテルでさえ、バフェットは売り払った。

しかも、シャープは赤字になっている。対して、インテルは、黒字である。

この2点で、バフェットはシャープの年次報告書を閉じると思われる。

シャープが投資目標となるには、IBMが辿ったように、製造部門は売却してしまい、研究開発に専念し、特許や技術料で「食べていく」くらいしか方法はないだろう。

個人的には、シャープには、何の技術(売り、強み)があるのか、消費者として実感が湧かない。

液晶はシャープといいながら、シャープ製のPCのメビウスが、一番早く液晶がダメになった。

ちなみにそのシャープ製PCのOSは、XP。家族用に買ったPCで、そう酷使されていない。

わたしが激しく使っていた、一世代前のOSであるMEの東芝製ノートパソコンは、最後まで液晶はもっていた。

この商品使用経験からも、「シャープはダメなんじゃない」と思っていた。

当該パソコン経験は、一種の先入観の域は出ないし、データに基づくものでもないが、こういう「勘」は当たるものである。