・投資参謀マンガー

マンガーはバフェットの三賢人の1人でバフェットのパートナー。最初は小バフェット?みたいなイメージでしたが、思いっきり予想を外してくれました。
素晴らしい伝記・投資哲学書でしょう。

投資参謀マンガー

ジャネット・ロウ, 増沢和美 他
パンローリング 500P 2,940円 (税込)

個人的な感想を言うと素晴らしい伝記。

本書の前半部分は、チャールズ・マンガーの半生を描いており、ハイハイと読み飛ばしておりました。途中で、こどもたちから見た「富豪マンガー」へと続きますが、ココも読み飛ばしてました。


・・・中盤から終わりまでが、本書の真髄です。裏バフェット史みたいな形で筆が進むのですが、バフェットのそれぞれの投資に、マンガーがいかに関与しバフェットの助けとなったか、が絶妙に描かれています。

シーズキャンデーやソロモンにおけるマンガーの働きは、それらにおいてバフェット1人で何とかなったのでなく、マンガーという素晴らしい助言者・補佐者・上役?がいてこその結果であったのかと、バフェット観を改めたものです。

マンガーは、ときにはバフェットの上役になるのが、二人の関係のミソ中のミソなのです。

アメリカで「マスターマインド」をいうビジネス用語があるのですが、ひとりでも素晴らしい人が素晴らしい助言者・友人を得る事で、その能力が数倍にもなる例えを総称して「マスターマインド」といっています。たとえば、エジソンにフォードの仲のよさは有名です。このようにお互いがお互いの相乗効果になるのが、「マスターマインド」です。

まさに、ふたりは投資の世界における「マスターマインド」です。

どういうことか、軽く説明すると、「ベンジャミン・グレアム」のバリュー株投資派だったバフェットが、成長株を見出して投資するというスタイルをとり始めたきっかけとなったのが、「マンガー」だったのです。

※バリュー株投資
→要するに有形固定資産など数えられるものを元に投資する方法。成長性などは変動しやすいのであまり考慮しない、とされています。それでもバフェットは、マンガーに会うころにはもう資産を築いていましたが^^

バフェットの能力がさらに開花するきっかけになったのはマンガーであり、バフェットのバークシャー・ハザウェイがあれほどの企業体になったのもマンガーが大きな部分占めてるといえなくもありません。二人の結果なのだと思った次第です。

また、終わりの付録が素晴らしかった。2本の原稿記録がおまけについているのですが、投資における「学際的」アプローチの方法を知っていたく感動しました。コカコーラに対し投資するための心理学やら数学やら経営の手法やらを含んだプレゼンテーションは、これだけでも買う価値があると思います。

マンガー自身も、ウェスコ(wesco)という企業を保有しており、バフェットのバークシャー・ハザウェイのように株主へは「株主への手紙」が送られています。ホームページ上で公開されているそれらを、まだ読んではいませんが、非常に楽しみです。

何冊かバフェットについての書籍に触れ、「マンガー」ってどういう人なのか、と僅かでも興味がでた人は、本書「投資参謀マンガー」はツボに入る人かもしれません。わたしもその1人でした。隠れた名著です。値段が値段なので、持ち株がいい感じなら買いましょう。

株式投資の必須書ではないですが、読めば実りある人生の手引書になる一冊になるでしょう。

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