Googleが、SNS「Google+」を開始。評判も、前評判も、名前からして暗雲が。

「Google+」は、FACEBOOKとは違う、いくつかの特徴がある。そこらへんは適当に調べればすぐだ。動画や画像がアップロードしやすいとか、共有先を細かく選べられるとか、データの移行が可能である、などである。

しかし、上記の説明を読んだなら、直感的にわかるだろうが、「だから、何?」なのである。

アメリカ内でのFACEBOOK事情というのは、いまいちよくわからないが、なんとなくそれが実に「いい」もんだというのはわかる。

わたしがアメリカ在住なら使っていたと思う。いちいち自己紹介しなくていいし、お知り合いになりたいリアルの誰かとのセッション開始に、実にいいと思う。ま、出会い系でもあるのだが、出会いはとても、とても重要だ。

日本でも、FACEBOOK事情が改善すれば、アニメやフィギュアに逃げる人も少なくなるだろう。

FACEBOOKが人気があるのは、やはり、現状で相応の満足があるからで、たとえ不満足な点があっても、それを超える「満足」なり「メリット」があるのだろう、と思う。

つまり、「Google+」が成功するには、既存SNSのFACEBOOKに巨大な不満があるときか、「Google+」にすんげえメリットがない限り、人はFACEBOOKを使い続けるだろう、ということである。

参考:Google+

うまくいったGmail

かつてGoogleは、ド級のホームランをかっとばしたことがある。Gmailである。

Gmailの絶大な支持が集まった理由の1つに、強力なアンチSPMメール機能があった。クリック1つで、頭を悩ますSPMメールが、二度と来なくなるのである。

Gmailの出現の前には、たくさんのWebメールサービスがあった。しかし、そのどこもが、Gmailほどの対SPM撃退力はなかった。フィルターをかけても、いちいち時間を割いて条件振り分け処理をしても、あとからあとからSPMはやってきた。みんな、うんざりしていたのである。

Gmailは、これまでには存在していなかったサービスなのである。そう、SPMの来ない、誰もが待ち望んだメールサービスだった。いくつものWebメールサービスはあったが、Gmailのようなサービスはなかったのだ。

だからこそ、Gmailは既存のサービス群を蹴散らし、Webメールの頂点を極めたのである。今のとこ、Webメールで、Gmail以外を使う理由はない。まだ使っていない人は、使うべきである。

独自ドメインのメールアドレスでも、Appsに登録すれば、当該独自ドメインのメールアドレスのままで、GmailのグレイトSPMパワーを享受できる。使うべきである。

うまくいかなかったGoogle BUZZ

もちろんだが、Googleには、失敗したサービスもある。小見出しの「Google BUZZ」もその1つだ。

株主なので表現を選ぶが、「Google BUZZ」は、「Twitter」にインスパイアされたSNSサービスであるが、おそらく、知っている人のほうが少ないだろうし、Googleの失敗品としての方が有名だろう。

導入当時も今でも、Twitterに大きな不満はないように思われる。

もちろん、重たいとか、よく落ちるなどの欠点はあるけれども、やはり、そこそこ楽しいし、使えている。

だから、わざわざみんな、「Google BUZZ」を使う必要はなかったのである。需要はなかったんだな。

個人的な妄想だが、Googleの社員だってtwitterの方を使ってたと思うよ。

名前もBUZZ(ばぁ-ずぅ)と、濁音が重なって、アレだなあと思う。

一言でいうと、汚い。

参照:Google BUZZ
参考:Weblio-BUZZ

また、マークが少しも、かわいくない。

ライバルのTwitterは、青い鳥だ。カビた大福みたいなマークのBUZZと、さえずりをイメージした青い鳥のTwitterの、どちら選ぶかといえば、青い鳥だ。子供でもわかる。しあわせじゃん、青い鳥って。

BUZZの、カビた大福マークが採用されたのは、つくづく『理系』だなって感じがする。

ネーミングセンスがなあ

「Google+」が直感でダメだなと思ったのは、そのネーミングである。

FACEBOOKが何なのか、直感的にわかるものがある。90歳のおばあちゃんでも、わかる気がする。FACEBOOKを訳せば、顔の本、顔帳、顔名簿である。説明を受けて、あーしてこーするといわれたら、なんとなくわかる。

わたしもFACEBOOKが何なのか少しもわからなかったが、使ってアレコレしていたら、「あー、向こうではこういう風に使ってるな」という直感が来た。小学生でもわかるのだ。

一方の「Google+」はどうだろう。「Google+」と耳にして、それが何のサービスなのか、わかるだろうか。最初の第1歩目で、モヤモヤである。何がプラスで、何をプラスするのかよっ!と三村さんに突っ込まれるのは目に見えている。

個人的には、法務担当と商標権あたりの弁護士と徹底相談して、使えそうならば、「Google FACE」とか「G face」とかにしておくべきじゃなかったのでは、と思う。思いっきりインスパイアしていますと認めているが。

ちなみに、「Google+」は現在、ベータ版なのか、招待制なのか、承認制なのか、一部制限中なので使えない。

Google+はどうなるか、たぶんダメだが。

ま、結論を言うなら、「Google+」は、FACEBOOKの牙城を崩すようなSNSにはならないだろう。つまり、わざわざFACEBOOKから「Google+」に移行する人はいないだろう。

それは、「Google」という満足している検索エンジンがあるのに、敢えて他の検索エンジンを使おうとした人の少なさからも、いえるように思われる。

「Googleでいいじゃん」という人は、やはり、「FACEBOOKでいいじゃん」となる。歴史は繰り返すのだ。

が、FACEBOOKだって失敗することもある。FACEBOOKにアップした顔写真が、本人確認用のデータベースとして利用されるとかされないとか、21世紀的でSF的なトピックも出てきている。

そう、映画でよくあるように、たとえば、駅内にある監視カメラが主人公を追っかけて、その顔に焦点を絞り、FACEBOOKの画面を呼び出して照合する、てな感じである。

こうなると、話は大きく変わる。そんな風に使われたくない人は多数だ。そうなると、対抗馬として「Google+」にも光は差す…かな。

ま、わたしたちには、奇跡を信じる権利はあるように思われる。

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