LinkedIn(リンクドイン)の高PERの背景であるマネタイズ

LinkedIn(リンクドイン)の第2四半期決算は、すこぶる好評で、株価への影響も大きかった。

なんといってもPER(株価収益率)が900倍を超えである。そうそうには見れない「買われ過ぎ」度合いである。

穏当に言えば、「マネタイズ化」に成功した「IT企業の株価は高騰する(化ける)」という前例を踏襲した形となっている。

さて、LinkedIn(リンクドイン)の高PERの背景にあるのは、やはり、穏当な「ビジネス」の存在である。

要は、お金の取れるサービスを提供し、そのサービスの利用者は満足し、そして、利用者はサービスの便益を高く評価している、という手合いである。

LinkedIn(リンクドイン)は、そのプロファイルにあるように、プロフェッショナル・ビジネスパーソンのためのSNSである。

参考:http://finance.yahoo.com/q/pr?s=LNKD+Profile

具体的には、就職・転職に関するサービスと、マーケティング支援/関連、有料登録、その他有料ニュース購読などのサービスが事業の主な柱である。

求職者希望者・転職希望者、人事担当者は、まずLinkedIn(リンクドイン)を見るというくらいに、アメリカのビジネスの現場で根付いてきている。

就職・転職支援サービスは、1億2,000万ドルで、前年同期で2倍になっている。総売上高の5割を占めている。

有料登録の売上は4,300万ドルで、総売上高で20%を占める。

マーケティングソリューションの分野の売上高は6300万ドル、全体の32%を占める。

ものすごくぶっちゃけて言えば、「人事活動に役に立っている」ということである。

従来の人事活動の「履歴書や経歴書を見る」「面接する」に加えて、「その人が、何が得意で、どんなキャリアで、どのような人と付き合いがあるのか、どういうものに興味があるのか、どういう活動を今、行っているか」に関する情報を提供しているわけである。

そら、当事者にとっては、実に便利であろうと思う。

求職者にとっては、うだうだうだうだ履歴書を書かなくてもいいし、出さなくてもいい。リンクドインに登録しておけば、向こうから見てくれる。

求人者にとっても、うだうだ美辞麗句で書かれたものを読むよりも、人間関係が担保されている「情報」の方が好ましいのは言うまでもない。

つまりは、LinkedIn(リンクドイン)のサービスは双方に役に立っているということで、社会の1機能を担い始めている、という次第である。

これまでは、「アイデア」は良かった、だけの段階であった。

そして、問題は、マネタイズ(収益)するかしないか、であった。

LinkedIn(リンクドイン)は、マネタイズ(収益)を解決しつつある。

先の第2四半期の数字から見ても、この3年の数字からしても、成長は実に著しい。

参考:http://finance.yahoo.com/q/is?s=LNKD+Income+Statement&annual

LinkedIn(リンクドイン)の有り得ない高PERの背景には、順調なマネタイズがあってこそである。

しかし、わたしは、それでもPER900倍を正当化するものではないように思われる。

はてさて、フェイスブックが、リンクドイン(リンクドイン)のように、社会の1機能を担った上で、代価の取れるサービスを生み出せるかどうかである。

無料だと成立するが、有料になると途端にダメなったサービスは、多々ある。

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