当該雑文を書いている現在で、フェイスブックの平均出来高(3ヶ月)は、4,796万株である。
先の雑文「フェイスブックのロックアップピリオドの日にち兼株数」で述べたように、フェイスブック株式のロックアップピリオド(売買禁止期間)解除後には、合計19億6,900万株が証券市場に流れ込むことになる。
もちろんのこと、その全ての株数が、売られるということはない。
現時点で大半のアナリストは、図ったように「38ドルから42ドル」周辺を目標株価に設定している。
このことから、「長期保有目的」でフェイスブック株を「ホールド」する投資家がいることは十分に考えられる。
しかし、半分がホールド、別名塩漬けされたとしても、10億株もの「流動性」が生まれることになる。
これほどの数が出回れば、これまでにはない株価の頭打ちが予想される。
先の第2四半期決算で、フェイスブックのスポークスマンは、「予想収益が立たない」旨を述べた。
ということは、穏当に考えても、フェイスブックの増収増益は、当事者でさえわからないということだから、「期待」による株価上昇が生まれる余地もなくなる。
次期決算報告が順調であっても、株価の点では実に厳しい需給環境になるだろう。
また、フェイスブックは、配当を実施していないので、この点でも、株価の値下がりを止めるものがない。
フェイスブック株の株安は、当面、続くと思われる。