売上高は、前年同期と比べて30%近く伸びて、約12億ドルとなった。
しかし、同時に営業費用、研究開発費、一般管理費も同時に増えている。
営業費用は1.5倍、市場関連費は4倍、研究開発費は7倍、般管は5倍の増加を見せている。
結果、純損失は1億57000万ドルとなった。1株あたり8セントの“損失”だ。(GAAP値)
(※ 決算数字には、GAAP値と非GAAP値がある。適当すぎる言い方をすると、GAAPは慎重保守で、非GAAPはそうではないってな感じ。)
ぶっちゃけいうと、コストの伸びを売上の増加で賄えなかったという次第だ。
上場時のシステムトラブルへの補償が赤字を嵩上げした、とも言われていたが、蓋を開ければ、たとえ、トラブルがなくて昨年同期と同じ水準か常識的な水準であったとしても、投資家の失望は防げなかったように思う。
報道等の論調通り、結局、「マネタイズ」を当四半期では達成どころか、その道筋も提示できなかったといわれても仕方がない。
参考:SEC
http://1.usa.gov/MafbDg
これを書いている現在の株価は27.3ドルで、先日比で11%近く下落した。
ちなみにGoogleは、634ドルだ。
こういうとアレだが、当分フェイスブック株は、低調な値動きしかないだろう。
8月中旬の売買禁止期間が過ぎれば、流動性は跳ね上がるが、これといった「買い材料」もないので、ずるずるいきそうだ。いくだろう。
ウルトラローカル広告も、名前が出てきているだけの状態だし、モバイルの状況も相変わらずである。
研究開発費の投資が実を結ぶのに、アナリスト曰く秋季移行とのことだし、これまた、収益改善の見通しもない。
まあ、皆の予想に近い決算ではなかっただろうか。
わたし自身、赤字が出るほどとは思わず、相変わらず、自分の予想など高が知れているな、と思ったのであった。