5月18日に新規上場したフェイスブックには、90日間の売却禁止期間(lock-up period)がある。
通常なら「180日」なのだが、フェイスブックでは、「90日」と半分の期間である。
現在も、その禁止期間中にある。
当該禁止期間が解除されるのは、8月16日あたりとなる。
売却禁止期間(lock-up period)が設けられているのは、親密な投資銀行や証券会社、ファンドが新規上場株を一斉に売り払うことによって起きる値崩れを避けるためである。
逆を言えば、現在のフェイスブックは、その分だけ市場に出回る株式が少ないわけで、いわば、「流動性が抑えられた」=「品薄感のある」状態なわけである。
しかし、株価の動きは鈍く、何ともで何ともだ。ずるずるずるずるしている。
おそらく、売却禁止期間(lock-up period)が過ぎるまでは、こんな調子が続くかな、と思われる。
しかし、「売却禁止」されている投資家のために、何らかのアクションをフェイスブックが取ることは、想像に難くない。
たとえば、大型案件の買収や、もっといえば、買収を臭わすだけでもいいし、それか、「予定通りの四半期・好決算」の発表などが行われるであろう。
ま、こんな感じで市場環境を暖めて、売却禁止期間(lock-up period)明けの処置を取るように思われる。が、それがうまくいくかどうかである。
フェイスブックには、かなりの空売り銘柄で、そこから考えても、売りに売られ安値になり、安値になればおそらく「何%ルール」にひっかかる投資家も出てくるだろうから、さらに下を打つような動きになるように思われる。
そら、「売りたい」気満々の人がいるのだから、逆手に取られるな。ま、そこが、仕入時である。