売掛金は本当に要注意の勘定科目である。

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

売掛金は、要注意の勘定科目で、過去数年分の売掛金の推移は、調査に値する勘定科目である。

売掛金という勘定科目は、非常に恣意的に作ることのできる数字である。

売掛金とは、わかりやすく一口で言えば、「ツケ」である。

飲み屋で「ツケといて」といえば、後で払うという意味であるが、売掛金も売上代金の後払いでしかない。

で、ツケなので、「ツケといて」「あいよ」で、成立してしまうのと同様の機微で、売掛金も成立する。

つまり、納品書や請求書という書類のやり取りだけで作り上げることができるのが、売掛金なのである。

加えて、売上の数だけ売掛金も発生することから、膨大な数の売掛金が発生するので監査や調査の手も及びにくく、嘘や架空を紛れ込ますことができるのである。

どうしても利益を計上しなくてはいけない会社が、経営が苦しくなってくると、見る見るうちに売掛金の額が増えていく。

基本的に、売り上げが伸びていて、同様に売掛金も伸びていたら、少し注意の目を払った方がいい。

本当に、事実上の売り上げがあって、売掛金が伸びているのなら、正常である。

しかし、架空の売上であるかもしれないのだ。

経営が苦しいといわれているのに、なんで売り上げが伸びているのか、逆を言うと、売り上げが伸びているのになぜあの会社は苦しいといわれているのか、という疑問を解決するには、「売掛金」である。

特に、「減っていかない売掛金」は、架空の売上によるかさ上げか、焦げ付いていることもあり、数年分の売掛金の推移は、調査に値する勘定科目である。