・情報源

グレアム著「証券分析」の第1部第3章「情報源」についての雑考。

Section−問題の条件に合致する情報
わたしの手元にある証券分析は、1934年度版となっています。出版当時と現代のパソコン・インターネット全盛の情報環境とは、当然ながらまったく情報の基本条件が違います。

今は、四季報のCD-ROMやインターネットのEDINET、その他にヤフーファイナンス等で情報は非常に身近になっています。公的機関の情報公開も進み、統計データも得やすくなっています。

そのため、第3章はあまり役に立ちませんが、印象に残ったり、考えさせられたものをメモ的に書いて行きたいと思います。

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主要な情報源

・企業に関する情報
月間統計、四半期報告書、半期報告、年次報告。
損益計算書。バランスシート。

・公的機関に提出される定期報告
・・・調べる企業の主要官庁や監督官庁の有無を確認して、公開情報のチェックする。

・上場請書類
・・・不定期ながら重要な情報のひとつとグレアムはいう。一般の株主向け情報以上に詳細にわたる。」

・登録届出書と目論見書
・・・貴重な情報源。

・各種公式報告書
・・・委員会や業界団体への公開データを参照する。

・統計・財務刊行物
・・・ニュースダイジェスト、プアーズマニュアル、ムーディーズマニュアル、その他の定期刊行物・各種統計サービスの活用。非常に便利であるが、間接情報であるし、母情報そのままを提供しないこともある。恣意的な使われ方もある。

「証券アナリストは各企業について詳細に分析する場合には、これらの要約情報やコピー情報に全面的に頼らず、できるだけオリジナルな企業報告書やその他の資料を参考にすべき」とグレアムはいいます。

・企業から直接入手する
・・・自分で聞くべし!結構、丁寧に答えてくれる。

「最も頑固な経営陣でもそれに応じたというケースは少なくない」

・産業情報
・・・業界紙の統計データや刊行物の要約統計を利用する。バフェットも、図書館にこもったといっています。

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以上のソースを持ってすれば、分析対象の産業の歴史から、抱えている様々な問題点まで、ほぼ完全な背景情報を入手できるとグレアムは締めています。

どんなに素晴らしい手法やテクニックでも、考えるデータが間違っていると答えは必ず間違えます。どれだけ、正確な情報を集め、考察を深めるかでしょう。

自分の情報源を、いま一度見直す機会となりました。

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